⚠️ このサイトは診断・治療を行うものではありません。受診先の参考情報です。

目の症状——視力低下・充血・痛み・飛蚊症の受診先の選び方

監修:長友恭平(精神保健指定医/標榜:精神科・心療内科)
なぜ精神科・心療内科の医師が全科を監修しているの?

監修医の専門は精神科・心療内科ですが、当サイトは内科・整形外科・耳鼻咽喉科・眼科・皮膚科・小児科・泌尿器科など12診療科を扱います。専門外の領域は各学会の最新ガイドラインに準拠して作成し、判断に迷う記述は記事を保留・修正しています。くわしくは監修方針をご覧ください。

⚠️ このサイトは診断を行うものではありません。受診先を考えるための参考情報です。

目の症状は、軽い疲れ目から失明につながりうる緊急疾患まで幅広い原因があります。「目が赤い」「見えにくい」「目が痛い」という症状でも、緊急度は原因によって大きく異なります。このページでは、今すぐ眼科・救急に行くべきサインと、ゆっくり受診できる症状の見分け方を整理します。

すぐに受診を考えるサイン(レッドフラグ)

以下のいずれかに当てはまる場合は、眼科(または救急)に今日中に受診してください。放置すると視力回復が困難になる可能性があります。

緊急度の振り分け

🚨 今すぐ(当日中に)眼科受診

🚨 脳卒中疑いは119

⏰ 数日以内に受診

🏠 経過観察してよい目安

症状別の主な原因

充血(白目が赤い)

充血には原因によって複数のタイプがあります。

タイプ見た目主な原因
結膜充血白目全体がまんべんなく赤い結膜炎(アレルギー・ウイルス・細菌)・ドライアイ・異物
毛様充血黒目の周り(角膜輪部)が濃く赤い角膜炎・虹彩炎・急性緑内障など(緊急度が高い)
結膜下出血白目の一部が真っ赤(鮮血のように見える)血管が破れたもの。多くは自然に吸収(高血圧・血液疾患の有無を確認)

目やにが膿状(黄色・緑色)・痛みが強い・角膜中心が白くにごる場合は、早急に眼科を受診してください。

アレルギー性結膜炎について:花粉やハウスダストが原因で起こる目のかゆみ・充血は、スギ花粉が多い2〜4月と、秋のイネ科・キク科花粉の季節に多くみられます。目をこすると症状が悪化しやすいため、冷やしたタオルで目元を軽く冷やすことでかゆみを一時的に和らげることができます。繰り返す場合は眼科での抗アレルギー点眼薬の処方が有効です。

視力低下・かすみ

飛蚊症(黒い点・糸くずが見える)

飛蚊症は、眼球の硝子体(ゼリー状の物質)が加齢で変化して影が映る「生理的飛蚊症」と、網膜の異常を示す「病的飛蚊症」に分かれます。

目の痛み

まぶしさ(光が眩しい)

受診する科の目安

こんな症状まず相談しやすい科
急な視力低下(片眼)眼科(当日)
飛蚊症が急増+光が走る眼科(当日)
激しい眼痛+霧視+吐き気眼科(当日)
充血+目やに(膿性)眼科
コンタクト使用中の痛み・充血眼科(コンタクトを外してすぐ)
糖尿病患者の視力変化眼科(眼底検査)
視力低下+片側顔の麻痺・言語障害119/救急(脳卒中)
疲れ目・ドライアイ眼科・かかりつけ医

目を守るための日常のポイント

よくある質問

Q. 老眼と白内障の違いは何ですか?

A. 老眼は40代以降に近くを見るピント調節力が低下する生理現象(眼鏡・コンタクトで矯正できる)。白内障は水晶体が濁る疾患で、ぼやけ・まぶしさ・複視が徐々に進みます。進行した白内障は手術(水晶体置換術)で改善します。いずれも眼科で評価が可能です。

Q. 緑内障とはどんな病気ですか?

A. 緑内障は視神経が障害されて視野が徐々に欠けていく病気です。日本人の失明原因の第1位で、40歳以上の約20人に1人が罹患していると言われています。多くは自覚症状がないまま進行するため、定期的な眼圧・眼底・視野検査が重要です。急性閉塞隅角緑内障(急性緑内障発作)のみ激しい眼痛・充血・吐き気をともなう緊急状態です。

Q. ドライアイは治りますか?

A. ドライアイは涙の量・質の問題で目が乾燥し、異物感・充血・かすみが起こる状態です。人工涙液(点眼薬)・涙点プラグ・生活習慣の改善(パソコン画面との距離・加湿)で症状を管理できます。完全に「治る」というより「上手く付き合う」疾患で、眼科での継続的なフォローが有効です。

Q. 目の疲れにビタミン剤は効きますか?

A. 市販の眼疲労改善薬には、ビタミンB群(神経機能補助)・ビタミンB12などが含まれています。疲れ目の補助として使われますが、眼精疲労の根本原因(度数の合っていない眼鏡・ドライアイ・画面距離)を解決することが先決です。点眼薬を使っても改善しない・視力低下を感じる場合は眼科を受診してください。

Q. 子どもが目をかゆそうにこすっています。何科を受診すればよいですか?

A. 子どもの目のかゆみは、花粉やハウスダストによるアレルギー性結膜炎が多くみられます。眼科での受診が基本で、アレルギー検査と抗アレルギー点眼薬の処方を受けられます。皮膚科や小児科でアレルギー全般を診てもらうことも選択肢ですが、目の症状が主体の場合は眼科が専門です。目をこすり続けると「春季カタル」という重症のアレルギー性結膜炎に進行する可能性があるため、早めの受診をおすすめします。

Q. 市販の目薬を使ってよいですか?

A. 軽い疲れ目・乾燥感には市販の人工涙液や疲れ目用点眼薬を使用することができます。アレルギー性結膜炎が疑われる場合は、市販の抗アレルギー点眼薬を短期的に使う選択肢もありますが、症状が強い・繰り返す場合は眼科での処方薬が有効です。感染性の結膜炎(目やにが多い・強い充血)が疑われる場合は、市販品では対応できないため眼科での受診が必要です。

関連ページ


監修:長友恭平(精神保健指定医/標榜:精神科・心療内科)

参考にした主な情報源

この記事は、各学会の診療ガイドライン・厚生労働省の公開情報・Minds ガイドラインライブラリ・標準的な医学教科書をもとに、医師監修のうえ作成しています。

迷ったら受診チェッカーを試してみてください

数問の質問に答えると、受診の参考になる科を提案します。

受診チェッカーへ →