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鼻の症状(鼻水・鼻づまり)が続くとき——花粉症・副鼻腔炎と受診先(耳鼻咽喉科 / 内科 / アレルギー科)の選び方

監修:長友恭平(精神保健指定医/標榜:精神科・心療内科)
なぜ精神科・心療内科の医師が全科を監修しているの?

監修医の専門は精神科・心療内科ですが、当サイトは内科・整形外科・耳鼻咽喉科・眼科・皮膚科・小児科・泌尿器科など12診療科を扱います。専門外の領域は各学会の最新ガイドラインに準拠して作成し、判断に迷う記述は記事を保留・修正しています。くわしくは監修方針をご覧ください。

⚠️ このサイトは診断を行うものではありません。受診先を考えるための参考情報です。鼻の症状はアレルギー・感染・構造的な問題など多くの原因で起こり、原因によって相談する科が変わります。

「鼻水が止まらない」「鼻がつまって眠れない」「くしゃみが何回も続く」「においがわかりにくい」——鼻の症状と一口に言っても、いつから・どんな鼻水か・季節と関係するか・においや顔の痛みをともなうかで、考えられる原因も受診先も変わります。

このページでは、(1) すぐに受診を急ぎたいレッドフラグ、(2) 鼻症状の分け方(鼻水の性質・持続期間)、(3) パターン別に考えられる病気、(4) 耳鼻咽喉科・内科・アレルギー科の振り分け、(5) 自分でできる対処、(6) 受診前メモ、(7) よくある質問——の順で整理します。


1. 最優先で確認したいサイン(レッドフラグ)

鼻の症状の多くは命にかかわるものではありませんが、まれに早急な評価が必要なサインがあります。次のような症状をともなうときは、当サイトの結果にかかわらず、早めの受診または救急受診を検討してください。

これらは頻度としてはまれですが、目や脳に近い部位の炎症は進行が早いことがあるため、様子を見ずに受診先へ相談してください。とくに目の症状をともなうときは急ぎます。


2. 鼻の症状は「鼻水の性質」と「続く期間」で分けて考える

受診先を考えるとき、まず**鼻水の性質(どんな鼻水か)続く期間(いつから)**を整理すると絞り込みやすくなります。

見るポイント考えやすい背景
鼻水:サラサラ透明水のような鼻水+くしゃみ連発アレルギー性鼻炎・花粉症
鼻水:黄色〜緑色で粘るどろっとした鼻水・後鼻漏副鼻腔炎(細菌感染をともなうこと)
期間:季節限定春や秋の決まった時期だけ花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)
期間:一年中季節に関係なく続く通年性アレルギー性鼻炎
期間:12週以上慢性鼻づまり・嗅覚低下・顔面痛が長く続く慢性副鼻腔炎
随伴:目のかゆみ・涙鼻と目が同時にむずむずアレルギー性鼻炎・花粉症
随伴:顔面の圧迫感・頭重感頬や額の痛み・かがむと重い副鼻腔炎

サラサラの鼻水・くしゃみ・目のかゆみ・季節性」はアレルギーを、「粘る鼻水・顔面の痛み・嗅覚低下・長く続く」は副鼻腔炎を、それぞれ考えやすい、というのが大まかな目安です。


3. パターン別に考えられる病気

サラサラの鼻水+くしゃみ+目のかゆみ

粘る鼻水・鼻づまり・顔面の痛み・嗅覚低下

鼻水・鼻づまりが急に出て数日〜2週間ほどで軽くなる

温度差や刺激で出る鼻水(アレルギーがはっきりしない)


4. 受診先の振り分け早見表

鼻の症状は「耳鼻咽喉科」が中心ですが、アレルギーが背景にある場合は「アレルギー科」「内科」も対応します。随伴症状で振り分けます。

こんな鼻症状まず相談しやすい科
鼻づまり・嗅覚低下・顔面の痛みが長く続く耳鼻咽喉科
片側だけの鼻づまり・血の混じる鼻水耳鼻咽喉科
鼻の内視鏡や画像での評価が必要そう耳鼻咽喉科
サラサラの鼻水・くしゃみ・目のかゆみ(季節性)耳鼻咽喉科/アレルギー科
一年中続くアレルギーっぽい鼻症状耳鼻咽喉科/アレルギー科/内科
かぜっぽい鼻水+のど・咳・発熱内科
ぜんそく・アトピーなど他のアレルギーもあるアレルギー科/耳鼻咽喉科
目のまわりの腫れ・物が二重・視力低下をともなう耳鼻咽喉科・眼科または救急

耳鼻咽喉科 vs 内科 vs アレルギー科の境界

「軽い鼻症状は○○・重い鼻症状は××」という分け方は実態に合いません。鼻水の性質(サラサラか粘るか)・続く期間(季節性か慢性か)・嗅覚や顔面の症状の有無で考えるのが実用的です。


5. 自分でできる対処と、やってはいけないこと

やってよいこと

やってはいけないこと(レッドフラグ時)

鼻の症状は「我慢して放置」より「続くなら一度はっきりさせる」ことが、適切な対処につながります。とくに目の症状をともなうときは急ぎます。


6. 受診前のチェックポイント

診察がスムーズになるよう、以下を整理して伝えられると役立ちます。


7. よくある質問

Q1. 花粉症とかぜの鼻水はどう見分けますか?

A. 一般に、花粉症の鼻水はサラサラと透明でくしゃみや目のかゆみをともない、毎年決まった季節に出ることが多いとされています。一方、かぜの鼻水はのどの痛み・咳・発熱をともなうことがあり、数日〜2週間ほどで軽くなる傾向があります。ただし見分けが難しいことも多く、症状が長引く・毎年同じ時期に出るときは、耳鼻咽喉科やアレルギー科で相談するとよいとされています。

Q2. 鼻づまりが何週間も続いています。何科ですか?

A. 鼻づまりに加えて嗅覚の低下・顔面の痛み・粘る鼻水や後鼻漏が長く続くときは、副鼻腔の状態を調べたほうがよいことがあります。鼻の中を直接見たり画像で評価できる耳鼻咽喉科が相談しやすい科です。片側だけの鼻づまりが続く場合も、一度の評価がすすめられます。

Q3. においがわかりにくいのですが、受診したほうがよいですか?

A. においの低下は、鼻づまりや副鼻腔の炎症にともなって起こることがあります。鼻の症状と一緒ににおいの変化が続くときは、耳鼻咽喉科で鼻やにおいの経路の状態を相談することが多いです。急に強くにおいがわからなくなった、神経の症状をともなうといった場合は、早めの受診を検討してください。

Q4. 市販の点鼻薬を使い続けても大丈夫ですか?

A. 血管を収縮させるタイプの点鼻薬を長く使い続けると、かえって鼻づまりが悪化することがあると言われています。鼻症状が長引くときは、自己判断で使い続けるより、まず医療機関で原因に応じた対処を相談するのが安全です。当サイトでは個別の薬の使い方は扱いませんので、使用中の薬は受診時に医師に伝えてください。

Q5. アレルギー検査はどこで受けられますか?

A. アレルギー性鼻炎・花粉症が疑われるとき、原因となるものを調べる検査は、耳鼻咽喉科・アレルギー科・内科などで相談できることがあります。ぜんそくやアトピーなど他のアレルギーもある場合は、全身をまとめて診てもらえるアレルギー科が相談しやすいこともあります。検査が必要かどうかは、症状や経過をもとに医療機関で判断されます。


8. 関連ページ


このサイトの内容は、診療ガイドラインや教科書から得られる一般的な情報をまとめたものです。実際の診療では症状が似ていても診断は人によって異なり、同じ病気でも経過や対応は一人ひとり違います。気になる症状があるときは、必ず医療機関で医師の診察を受けてください。

監修:長友恭平(精神保健指定医/標榜:精神科・心療内科)

参考にした主な情報源

この記事は、各学会の診療ガイドライン・厚生労働省の公開情報・Minds ガイドラインライブラリ・標準的な医学教科書をもとに、医師監修のうえ作成しています。

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