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視野が欠ける・視力が落ちたとき眼科か脳神経内科か——症状で選ぶ受診先ガイド

監修:長友恭平(精神保健指定医/標榜:精神科・心療内科)
なぜ精神科・心療内科の医師が全科を監修しているの?

監修医の専門は精神科・心療内科ですが、当サイトは内科・整形外科・耳鼻咽喉科・眼科・皮膚科・小児科・泌尿器科など12診療科を扱います。専門外の領域は各学会の最新ガイドラインに準拠して作成し、判断に迷う記述は記事を保留・修正しています。くわしくは監修方針をご覧ください。

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視野の一部が突然欠ける、文字がかすんで読めない、物が二重に見える——こうした視覚の異常は、「眼」自体の問題(網膜・視神経など)と、「脳・神経」の問題(脳梗塞・脳腫瘍・多発性硬化症など)の両方から起こる可能性があります。症状の種類・出方によって受診先が異なります。緊急性が高い症状も含まれるため、注意点とともに整理します。

結論:まずどっち?

こんなときおすすめの初診科
突然・片目だけ視力が低下した眼科(緊急)→ 必要時脳神経内科
両目の視野の同じ側が欠ける(例:右半分が見えない)脳神経内科(緊急・脳卒中の可能性)
物が二重に見える(複視)脳神経内科または眼科
「カーテンがかかる」「影が見える」眼科(緊急・網膜剥離の可能性)
目の奥が痛い+視力低下眼科(視神経炎の可能性)
片目を交互に隠すと二重が消える脳神経内科(眼球運動障害)
頭痛・めまい・言語障害を同時に伴う脳神経内科または救急(脳卒中の可能性)

眼科でできること

眼科は眼球・網膜・視神経・眼筋など眼の構造物を直接検査・治療できます。

眼科が担当する主な視覚症状

眼科での検査

脳神経内科でできること

脳神経内科は脳・脊髄・末梢神経・筋肉の疾患を専門とし、視覚路(視神経から後頭葉まで)の問題を診断できます。

脳神経内科が担当する主な視覚症状

脳神経外科との関係

脳腫瘍・動脈瘤・急性硬膜下血腫など外科的治療が必要な病変が見つかった場合は、脳神経内科から脳神経外科に紹介されます。緊急手術が必要な場合は最初から脳神経外科または救急が担当します。

視野異常の種類で読み解く

症状の形考えられる部位受診先
片目だけ視力低下(急性)網膜・眼科的視神経眼科(緊急)
両目の右半分が見えない(右同名性半盲)左後頭葉・視放線脳神経内科(緊急)
両目の耳側(外側)が欠ける視交叉(下垂体腫瘍など)脳神経内科
カーテンがかかる(上下どちらかから)網膜剥離・血管閉塞眼科(緊急)
物が二重に見える(複視)眼球運動神経・脳幹脳神経内科または眼科
キラキラ光る→視野が狭くなる→頭痛偏頭痛の前兆(閃輝暗点)脳神経内科

こんなときはすぐに医療機関へ(救急含む)

次の症状は緊急性が高く、治療の遅れが視力・命に関わる可能性があります。

「突然」「急激」「一側性」の視覚異常は緊急のサインです。「様子を見よう」より受診を優先してください。

よくある質問

Q. 物が二重に見えます。眼科と脳神経内科、どちらに先に行くべきですか?

A. 複視(物が二重に見える)は、眼科的問題(外眼筋の異常・斜視)と神経学的問題(眼球運動神経の麻痺・脳幹病変・重症筋無力症)の両方から起こります。片目を閉じると二重が消える場合は神経学的原因が多く、消えない場合は眼科的原因を疑います。どちらか判断しにくい場合は、まず眼科(頭蓋内疾患の除外依頼を含む)または脳神経内科を受診し、必要に応じて紹介してもらうのが確実です。頭痛・めまい・手足のしびれを伴う場合は脳神経内科が先がよいでしょう。

Q. 視野の一部が欠けて「見えない部分」があります。どちらに行けばよいですか?

A. 視野の欠け方が重要です。片目だけ欠ける場合は眼科が優先です。両目で見ているとき「右半分(または左半分)」が欠ける場合(同名性半盲)は脳(後頭葉・視放線)の問題の可能性が高く脳神経内科が適しています。どちらか分からない場合は、片目ずつ隠して症状を確認し(片目のみで欠ける→眼科優先、両目とも同じ側が欠ける→脳神経内科優先)、症状が突然の場合は早急に受診してください。

Q. 飛蚊症(目の前に虫が飛ぶように見える)がひどくなりました。眼科でいいですか?

A. 慢性的な飛蚊症(ゆっくり増えた・以前からある)は多くが加齢による生理的なものですが、突然飛蚊症が急増したり・光の点滅(光視症)が増えた場合は網膜剥離の前駆症状の可能性があります。この場合は眼科を早急(当日〜翌日)に受診してください。

Q. 視野が徐々に狭くなっているように感じます。緊急性はありますか?

A. ゆっくり進む視野狭窄には、緑内障・網膜色素変性症・下垂体腫瘍・脳腫瘍などが考えられます。「突然」ではないため超緊急ではありませんが、放置すると不可逆的な視力障害につながる可能性があります。数週間以内に眼科(緑内障の除外)または脳神経内科(神経疾患の除外)を受診することをお勧めします。

まとめ

関連ページ

監修:長友恭平(精神保健指定医/標榜:精神科・心療内科) このページの内容は診療ガイドラインや標準的な医学教科書をもとにまとめた一般情報です。

参考にした主な情報源

この記事は、各学会の診療ガイドライン・厚生労働省の公開情報・Minds ガイドラインライブラリ・標準的な医学教科書をもとに、医師監修のうえ作成しています。