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胸が痛い・胸が苦しい——受診するタイミングと受診先の選び方

監修:長友恭平(精神保健指定医/標榜:精神科・心療内科)
なぜ精神科・心療内科の医師が全科を監修しているの?

監修医の専門は精神科・心療内科ですが、当サイトは内科・整形外科・耳鼻咽喉科・眼科・皮膚科・小児科・泌尿器科など12診療科を扱います。専門外の領域は各学会の最新ガイドラインに準拠して作成し、判断に迷う記述は記事を保留・修正しています。くわしくは監修方針をご覧ください。

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「胸が痛い」という症状は、軽い筋肉疲れから心筋梗塞まで、原因の幅がとても広い症状です。「なんとなく胸が痛い」「胸がじわじわ苦しい」と感じて、病院に行くべきか迷う方は少なくありません。

まずお伝えしたいのは、胸の痛みで一番大切なのは「今すぐ救急を呼ぶべきか、それとも落ち着いて外来に行けばいいか」を見分けることです。このページではその判断の目安と、受診先の科の選び方を整理します。

まず確認:今すぐ119を呼ぶべき胸の痛み

以下のサインがある場合は、心筋梗塞・大動脈解離・肺塞栓・気胸など命に関わる病気の可能性があります。当サイトの結果にかかわらず、ためらわず119/救急外来を選んでください。

🚨 即119を検討すべきサイン

迷ったら「#7119(救急安心センター)」に電話して相談する方法もあります。「救急車を呼んで結果的に大げさだった」より「呼ばなかったために手遅れになる」ほうがずっと怖い症状です。

落ち着いて外来受診でよい胸の痛みの目安

次のような胸の痛みは、急ぎではなく平日の外来受診で対応できることが多いタイプです。

ただし、「軽そうに見えても」繰り返す胸痛や、徐々に悪化する胸痛は一度医療機関で評価を受けることをおすすめします。

胸の痛みの主な原因

胸が痛い原因は、大きく「心臓・血管」「肺」「消化器」「筋肉・神経」「心理的なもの」の5つに分けられます。

心臓・血管が原因の胸痛

肺が原因の胸痛

消化器が原因の胸痛

筋肉・神経が原因の胸痛

心理的な要因が関係する胸の苦しさ

受診する科の目安

こんな胸の痛み・苦しさまず相談しやすい科
階段・運動で出る絞めつけ感(数分で軽快)循環器内科
安静時20分以上続く絞めつけ感(冷汗・嘔気あり)119/救急
食後・横になると焼ける感じ内科(消化器内科)
深呼吸・体動で増悪する痛み内科・整形外科
押すと痛い場所がある片側の痛み内科・整形外科
突然の片側胸痛+息が吸えない119/救急
不安・動悸とともに短時間出て繰り返す内科で身体疾患除外→心療内科・精神科
数日前からじわじわ増悪する片側の刺す痛み内科・皮膚科(帯状疱疹の可能性)

内科・循環器内科・消化器内科——どう使い分けるか

最初はかかりつけ内科でOKなことが多い

胸の痛みが「緊急ではなさそう」と判断した場合、最初はかかりつけの内科・総合内科で相談するのがもっとも取り組みやすい方法です。内科医は心電図・採血・必要に応じて心エコーなどの基本的な検査から、原因を絞り込んで専門科へ紹介することができます。

「階段・運動で出る絞めつけ感」は循環器内科へ直接でも

労作性の胸痛パターン(運動・階段で出て安静で治まる)は労作性狭心症の可能性が高く、放置すると心筋梗塞に進展するリスクがあります。この場合は循環器内科を早めに受診することをおすすめします。

「食後・横になると焼ける感じ」は消化器内科も選択肢

胸やけ・酸の逆流感が主な症状であれば、**胃食道逆流症(逆流性食道炎)**の可能性が高く、消化器内科または内科で対応できます。

受診前に整理しておくと助かること

これらをメモして持参すると、診察時間が短くても要点が伝わります。

自分でできること

胸の痛み自体を「様子見」で放置するのは推奨できませんが、日常生活で改善できる点はあります。

よくある質問

Q. 胸の痛みは何科に行けばいいですか?

A. 緊急でない場合は、最初にかかりつけの内科に相談するのがもっとも入りやすい方法です。「階段で出る絞めつけ感」は循環器内科、「食後の胸やけ」は消化器内科・内科、「押すと痛い局所の痛み」は整形外科・内科が対応します。初回の相談ならどの内科でもまず話を聞いてもらえ、必要なら専門科に紹介されます。

Q. 若くても胸が痛くなることはありますか?

A. あります。肋間神経痛・胃食道逆流症・パニック発作などは若い世代にも珍しくありません。また、「若いから心臓は大丈夫」と思い込まないことも大切で、家族性高コレステロール血症・喫煙・糖尿病などのリスクがある若い人では、心臓由来の胸痛も起こります。繰り返す胸痛は年齢を問わず、一度受診して評価を受けることをおすすめします。

Q. 胸の痛みが何日も続くのはどういうことですか?

A. 数日以上続く胸の痛みは、**筋骨格性(肋間神経痛・肋軟骨炎など)・胃食道逆流症・帯状疱疹(水ぶくれが出る前)**などが原因のことが多いです。一方、心臓由来の痛みは通常「発作的に出て治まる」か「急に強くなる」パターンをとります。ただし診断は医療機関でないと難しいため、数日以上続く胸痛は内科を受診してください。

Q. 胸がドキドキして苦しい感じは何が原因ですか?

A. 動悸(心臓の拍動を強く感じる)と胸の苦しさが同時に出るパターンは、不整脈・甲状腺機能亢進症・貧血・パニック発作・過換気症候群などで見られます。失神・意識が遠くなる感じ・20分以上続く場合は循環器内科か救急へ。短時間(30分以内)で繰り返す発作で身体疾患が除外されている場合は、心療内科・精神科での評価も選択肢になります。

関連ページ

精神科・心療内科領域(パニック症など)の詳しい治療情報は、長友院長の医療ブログ もご参照ください。

監修:長友恭平(精神保健指定医/標榜:精神科・心療内科)

参考にした主な情報源

この記事は、各学会の診療ガイドライン・厚生労働省の公開情報・Minds ガイドラインライブラリ・標準的な医学教科書をもとに、医師監修のうえ作成しています。

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