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むくみ(浮腫)——部位・タイミングで考える原因と受診先

監修:長友恭平(精神保健指定医/標榜:精神科・心療内科)
なぜ精神科・心療内科の医師が全科を監修しているの?

監修医の専門は精神科・心療内科ですが、当サイトは内科・整形外科・耳鼻咽喉科・眼科・皮膚科・小児科・泌尿器科など12診療科を扱います。専門外の領域は各学会の最新ガイドラインに準拠して作成し、判断に迷う記述は記事を保留・修正しています。くわしくは監修方針をご覧ください。

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むくみ(浮腫)は、組織に余分な水分が溜まった状態です。夕方になると足首がむくむ程度は多くの人が経験しますが、急に強くなる・顔までむくむ・片側だけ赤く腫れるといった場合は、放置できない病気のサインであることがあります。このページでは、「今すぐ受診が必要か」の見分け方部位・パターンから考える受診先の選び方を整理します。

すぐに受診を考えるサイン(レッドフラグ)

以下に当てはまる場合は、症状の強さにかかわらず早めの受診、または救急受診を検討してください。

緊急度の振り分け

🚨 すぐ救急

⏰ 翌日〜当日早めに受診

🏠 経過観察してよい目安

ただし、2週間以上続く・だんだん悪化しているむくみは経過観察ではなく受診をおすすめします。

部位・パターンで考える原因

むくみの場所や出方は原因を推測する大きなヒントになります。

両足のむくみ(左右対称)

顔(まぶた)のむくみ

片側だけのむくみ

全身性のむくみ

心不全・腎疾患(ネフローゼ症候群)・肝硬変・低栄養(低アルブミン血症)が主な原因です。これらは複数の臓器にわたる病気のことが多く、内科での精査が必要になります。

受診する科の目安

むくみのパターンまず相談しやすい科
両足のむくみ+息苦しさ・動悸内科・循環器内科
顔のむくみ+尿の泡立ち内科・腎臓内科
全身むくみ+黄疸内科(消化器)
片足だけ急に赤く腫れる内科(早急に受診)/救急
下肢静脈瘤のある足のむくみ内科・血管外科
薬を始めてから出たむくみ処方した医療機関に相談
甲状腺の問題を指摘されたことがある内科(内分泌科)
むくみ以外に症状がなく長期化まずかかりつけ内科

「まず何科へ行けばいいかわからない」という場合は、かかりつけの内科で血液検査・尿検査・心電図などの基本検査を受け、必要に応じて専門科へ紹介してもらう流れが現実的です。

むくみに関係する主な病態

心不全

心臓のポンプ機能が低下し、全身に水分が溜まる状態。両足のむくみ・息切れ・夜間の呼吸困難が三徴候。循環器内科での治療が必要です。

腎疾患(ネフローゼ症候群・慢性腎臓病)

尿にタンパクが大量に出るとアルブミンが減り、全身がむくみます。顔(特にまぶた)のむくみが朝に強いのが特徴です。腎臓内科での精査と治療が必要です。

肝硬変

肝臓でのアルブミン生成が低下し、お腹(腹水)・両足がむくみます。黄疸・倦怠感をともなうことがあります。

甲状腺機能低下症

むくみ(特に非圧痕性=押しても跡が残りにくい)・倦怠感・寒がり・体重増加が特徴。内科(内分泌科)での血液検査で診断されます。

下肢静脈瘤・慢性静脈不全

足の静脈弁の機能が低下し、血液が足に溜まってむくむ状態。夕方に悪化し、弾性ストッキングで改善することが多いです。

受診前のチェックポイント

自分でできること

よくある質問

Q. 足のむくみは水分を摂りすぎているからですか?

A. 多くの場合、水分の摂りすぎよりも塩分の摂りすぎや血液・リンパの流れの問題が原因です。心臓・腎臓・肝臓のトラブルが原因の場合もあるため、「水分を控えれば治る」と考えて放置するのは避けてください。特に以前より悪化している・全身がむくむ場合は医療機関を受診することをおすすめします。

Q. 弾性ストッキングはドラッグストアで買えますか?

A. 薬局で購入できる弾性ソックスもありますが、深部静脈血栓症・静脈潰瘍・重度の動脈硬化がある方には使用できない場合があります。まずは医療機関で原因を確認してから使用することを推奨します。

Q. 月経前のむくみは病気ですか?

A. 排卵後〜月経直前に起こる体重増加・むくみは、プロゲステロン(黄体ホルモン)の影響で水分が溜まりやすくなるためで、月経が来ると自然に改善することが多いです。ただし、月経と無関係に続く・症状が強い場合は産婦人科・内科を受診してください。

Q. お腹がぽっこり出てきましたが、むくみですか?

A. お腹の膨満は、脂肪・ガス・腸の内容物のほか、腹水(肝硬変・がんなど)が溜まっていることがあります。急に腹囲が増えた・お腹を触ると波打つ感じがする・黄疸・倦怠感をともなう場合は、内科を受診してください。

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監修:長友恭平(精神保健指定医/標榜:精神科・心療内科)

参考にした主な情報源

この記事は、各学会の診療ガイドライン・厚生労働省の公開情報・Minds ガイドラインライブラリ・標準的な医学教科書をもとに、医師監修のうえ作成しています。

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