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お腹の痛み・下痢が続く——腸の炎症は内科と外科どちらへ?

監修:長友恭平(精神保健指定医/標榜:精神科・心療内科)
なぜ精神科・心療内科の医師が全科を監修しているの?

監修医の専門は精神科・心療内科ですが、当サイトは内科・整形外科・耳鼻咽喉科・眼科・皮膚科・小児科・泌尿器科など12診療科を扱います。専門外の領域は各学会の最新ガイドラインに準拠して作成し、判断に迷う記述は記事を保留・修正しています。くわしくは監修方針をご覧ください。

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腹痛・下痢・血便が続くとき「内科と外科、どちらに行けばよいのか」と迷う方は多くいます。腸の病気は、最初は内科(消化器内科)で診断・治療を始め、手術が必要になった段階で外科(消化器外科)にバトンタッチするケースが多いですが、緊急性がある場合は最初から外科が必要なこともあります。

結論:まずどっち?

こんなときおすすめの初診科
腹痛・下痢・粘血便が続く(慢性経過)消化器内科(内視鏡での診断が必要)
血便・タール便(黒色便)が出た消化器内科(緊急性次第)
突然の激しい腹痛+発熱内科または消化器外科(緊急度高め)
腹部が板のように固くなった救急外来(腸穿孔等の緊急疾患)
大腸がんを疑う症状(血便・体重減少・便通異常)消化器内科(大腸内視鏡検査)
手術を勧められた消化器外科

内科(消化器内科)が担当する腸の病気

腸の炎症性疾患のほとんどは、まず消化器内科で診断・内科的治療を行います。

炎症性腸疾患(IBD)

潰瘍性大腸炎(UC)

クローン病(CD)

感染性腸炎(腸炎)

虚血性腸炎

過敏性腸症候群(IBS)

外科(消化器外科)が担当する腸の病気

外科は「手術が必要な状態」または「緊急の開腹処置が必要な状態」を担当します。

外科が最初から必要な状態

内科から外科に移行するケース(IBDの合併症)

症状で考える受診先のめやす

症状考えられる原因受診先
粘血便・下痢が4週以上続くUC・クローン病・大腸がん消化器内科(内視鏡検査)
急性の下痢・嘔吐・発熱(数日経過)感染性腸炎内科(かかりつけ)
突然の血便+左下腹部痛虚血性腸炎内科・消化器内科
右下腹部の激痛+発熱急性虫垂炎外科(緊急)
腹部全体の激痛+腹が硬い消化管穿孔救急外来
腸閉塞の症状(腹部膨満・嘔吐・排ガスなし)腸閉塞救急外来・外科
体重減少+血便+便通異常(高齢者)大腸がん消化器内科(内視鏡)

こんなときはすぐに医療機関を

IBD(潰瘍性大腸炎・クローン病)と診断された場合の受診の流れ

1. 消化器内科で大腸内視鏡検査・生検による確定診断
2. 病型・重症度に応じた内科的治療の開始
3. 定期的な内視鏡フォローアップ(がん化の監視)
4. 内科治療で改善しない合併症(狭窄・瘻孔・出血等)が出た段階で
   消化器外科へ紹介
5. 手術後も内科でフォローアップ継続

IBDは基本的に内科(消化器内科)が長期管理の主体です。外科手術が必要になっても、術後の内科的フォローが継続します。

よくある質問

Q. 腹痛・下痢で最初に行くなら内科か外科どちらがいいですか?

A. 急性の激しい腹痛(特に右下腹部の痛み+発熱)でなければ、まず内科(消化器内科またはかかりつけ内科)への受診が一般的です。内科では問診・血液検査・腹部X線・超音波検査などで緊急性を評価し、手術が必要と判断された場合に外科に紹介します。急性虫垂炎を強く疑う場合(右下腹部の激痛・歩くと響く痛み)は外科に直接受診するか、救急受診が効率的です。

Q. 潰瘍性大腸炎と診断されました。何科に通えばいいですか?

A. 基本的に消化器内科(胃腸科)への定期通院が必要です。潰瘍性大腸炎は指定難病で、専門医による長期管理が重要です。症状が落ち着いているときも定期的な大腸内視鏡検査(がん化の監視)が必要です。外科手術が必要になるのは内科治療で管理できない重症例・緊急合併症・がん化が起きた場合です。

Q. 血便が出ました。内科か外科かどちらへ行くべきですか?

A. まず内科(消化器内科)への受診をお勧めします。血便の原因は、痔核(最多)・大腸ポリープ・大腸がん・炎症性腸疾患・感染性腸炎・虚血性腸炎など多岐にわたります。大腸内視鏡検査は消化器内科で行います。大量出血(鮮血が大量に出る・ふらつく)は緊急受診が必要です。

Q. 過敏性腸症候群(IBS)は内科で診てもらえますか?

A. 過敏性腸症候群は消化器内科やかかりつけ内科で診断・治療が可能です。ただし、IBSの診断は炎症性腸疾患や大腸がんなど他の疾患を除外した上で行います。大腸内視鏡検査で異常がないことを確認してからIBSの診断・治療に進むのが一般的な流れです。

まとめ

関連ページ

監修:長友恭平(精神保健指定医/標榜:精神科・心療内科) このページの内容は診療ガイドラインや標準的な医学教科書をもとにまとめた一般情報です。

参考にした主な情報源

この記事は、各学会の診療ガイドライン・厚生労働省の公開情報・Minds ガイドラインライブラリ・標準的な医学教科書をもとに、医師監修のうえ作成しています。