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女性の下腹部痛——内科か婦人科か迷ったときの選び方

監修:長友恭平(精神保健指定医/標榜:精神科・心療内科)

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女性の下腹部痛は、虫垂炎・大腸の病気・尿路感染症・卵巣や子宮の病気など、多方面の原因がありえます。受診先を選ぶ目安を整理します。

すぐに救急受診を考えるサイン

これらに当てはまる場合は、当サイトの結果にかかわらず119/救急外来を選んでください。

結論:まずどっち?

症状の特徴おすすめの初診科
月経周期と関連する痛み産婦人科
不正出血をともなう産婦人科
排尿時痛・頻尿・側腹部痛泌尿器科または内科
嘔吐・下痢をともなう内科
右下腹部痛+発熱(虫垂炎疑い)内科・救急
妊娠の可能性産婦人科
帯下異常・性交痛産婦人科

内科でできること

内科では消化器系・尿路系の一般的な原因にアプローチできます。

産婦人科でできること

産婦人科は女性特有の疾患を専門的に扱います。

産婦人科では経腟超音波で子宮・卵巣などの骨盤内臓器を直接評価でき、内診と組み合わせて婦人科疾患の鑑別を進められます。月経周期との関連が明らかな下腹部痛・不正出血をともなう痛みは、最初から産婦人科を選ぶのが早道です。

内科を経由したほうがいい人・産婦人科に直接行ったほうがいい人

「迷ったらどっち」を考えるとき、痛みの性質と背景でざっくり分けられます。

内科を経由したほうがいい人

このタイプの方は、まず内科で採血・尿検査・必要に応じてエコーまで行い、婦人科疾患の可能性が残ったときに紹介状を書いてもらう流れが現実的です。

産婦人科に直接行ったほうがいい人

このタイプの方は、最初から産婦人科を選ぶと経腟超音波と内診を組み合わせて1回の受診で多くがクリアになります。

婦人科を初めて受診する方への補足

婦人科受診をためらう方は多いですが、下腹部痛の原因として婦人科疾患は決して珍しくありません。実際の流れを知っておくと、不安が小さくなります。

受診当日の流れ(一般的なクリニックの場合)

  1. 問診票記入(最終月経日・主な症状・性交渉歴の項目など)
  2. 医師による問診(5〜10分)
  3. 必要に応じて経腟超音波/経腹超音波(5〜10分)
  4. 採血・尿検査・帯下検査など追加検査
  5. 結果説明と方針の相談

所要時間はクリニックの混雑にもよりますが、初診はトータルで1〜2時間を見ておくと安心です。

よくある不安への回答

よくある質問

Q. 性交渉の経験がなくても婦人科を受診してかまいませんか?

A. まったく問題ありません。月経困難症・卵巣嚢腫・子宮内膜症などは性交渉歴と関係なく起こります。経腟超音波の代わりに経腹または経直腸エコーで評価できますので、来院時に伝えてください。

Q. 生理痛がひどいとき、まず内科でロキソニンをもらうのと、最初から婦人科に行くのとどちらがいい?

A. 鎮痛薬で十分にコントロールできていて、日常生活への支障が軽い場合は内科でも問題ありません。一方、市販の鎮痛薬で効きが悪い・年々悪化している・寝込むほど痛い場合は子宮内膜症や子宮腺筋症などが背景にあることがあり、産婦人科で評価してもらう価値が大きくなります。

Q. 低用量ピルやミレーナの相談はどこですればいい?

A. 産婦人科が窓口になります。月経困難症・PMS/PMDD・子宮内膜症の治療として保険適用になる場合と、避妊目的で自費になる場合があります。

Q. PMS(月経前症候群)がつらいとき、心療内科と産婦人科のどちらに行けばいい?

A. まず産婦人科で器質的疾患の有無を確認し、低用量ピルなどの治療を試すのが一般的です。精神症状(強い抑うつ・イライラ)が前面に出るPMDDで、ピルだけでコントロールしきれないときは、心療内科・精神科と産婦人科の併診になることもあります。

Q. 妊娠していないはずなのに下腹部痛が続きます。何科ですか?

A. 月経周期との関係・性器症状・排尿症状・消化器症状のうちどれが前面かで分けて考えます。月経周期と一致する/不正出血を伴うなら産婦人科、排便・下痢・血便があるなら消化器内科、排尿症状なら泌尿器科または内科です。判断に迷う場合は、まず内科で全身状態を見てもらうのも一案です。

受診時のチェックポイント

産婦人科でも内科でも、以下を整理しておくと診察がスムーズになります。

迷ったら、まず通いやすい内科で全身状態を見てもらい、婦人科疾患が疑われたら紹介を依頼する流れでも問題ありません。月経周期との関連が明らかなら、最初から産婦人科が早道です。


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